どうも！フルタニです✨
今日は西村栄基さんの「ドイツ人のすごい働き方」を読んでみました！
「日本の3倍休んで成果は1.5倍」って、インパクトありますよね～。でも、読み進める中で「これって日本に合うのかな？」ってモヤモヤした部分も正直ありました。今日は、この本の魅力とちょっと気になった点も含めて、深堀りしていきます！
「ドイツ人のすごい働き方」レビュー：日本の3倍休んで成果1.5倍…本当？
📖 本の内容をざっくり解説
この本では、日本とドイツの働き方の違いを比較しています。日本は「ジェネラリスト重視」、ドイツは「スペシャリスト重視」。ドイツでは「効率を重視し、成果を出す」ことが働き方の基本。例えば：
- 17時には片付けを始めて定時で帰る
- 休暇は年初に確定し、しっかり取る
- 業務が属人化しないよう、バックアップを整備
これだけ聞くと「完璧じゃん！」と思いますよね。でも、読んでいると「日本にはちょっと難しいかも…」と感じる部分も見えてきました。
💡 ドイツの働き方の良い点
1. 効率を最優先に考える文化
ドイツ人は仕事の段取りや仕組み化が徹底されています。日本でありがちな「個人のがんばり」に頼る働き方ではなく、システマティックに進める仕組みが整っているんです。これによって、誰かが突然休んでも業務が滞らないし、長時間労働もしない。
2. 自分の時間を優先する考え方
特に印象的だったのは、「休暇はひねり出すものではなく、計画的に取るもの」という考え方。最近の日本にも若手を中心に増えてきた考え方ですが、労使の考え方が一致しないとプラックなんて言われちゃいます。仕事とプライベートを明確に分けることで、より効率的な働き方を実現しているんですよね。
3. 空間と環境への配慮
ドイツでは広いスペースで仕事をすることが一般的で、職場の空気が淀まないよう頻繁に換気をします。このような小さな工夫が、結果的にクリエイティビティや集中力の向上につながっているんです。
ドイツ人が大切にする5Sの精神
高い生産性を実現しているドイツ人の働き方には、実は「効率」や「整理整頓」を極限まで追求する文化が根付いています。象徴的なのがドイツでは「人生の半分は整理整頓」ということわざです。5S（整理、整頓、清掃、清潔、しつけ）を習慣づけています。
国民性がことわざになっているんですね。
1. 整理 (Seiri) – 必要なものだけを残す
ドイツ人は「本当に必要なもの」を見極める力に長けています。
• 家庭では、定期的に不要なものを処分するのが一般的。
• 職場では、プロジェクトやタスクの中で「やらなくてもいい仕事」を見つけ、効率化を図ります。
2. 整頓 (Seiton) – 必要なものを取り出しやすく配置する
整理されたものを、さらに「使いやすい場所」に配置するのが整頓です。
• ドイツの工場やオフィスでは、すべての道具や資料が定位置にあり、どこに何があるかすぐに分かるように工夫されています。
• また、タスク管理でも「やるべきこと」を視覚化し、効率よく仕事を進めます。
3. 清掃 (Seiso) – 常に掃除を行い環境を整える
清潔な環境は仕事のパフォーマンスに大きな影響を与えます。
• 職場ではデスクや作業エリアを常に清掃し、無駄な混乱を避けます。
• 公共の場でもゴミの分別やリサイクルが徹底され、清掃が習慣化されています。
4. 清潔 (Seiketsu) – 整理・整頓・清掃を維持する
整理整頓と清掃を日々のルーティンに組み込み、清潔な状態を保ちます。
• ドイツでは「ルールを守ること」が清潔さの維持に直結しています。
• 職場や家庭では、それぞれのメンバーが自発的に責任を持って行動します。
5. しつけ (Shitsuke) – 規律を守り、習慣化する
最後に、これらの行動を習慣として身につけることが重要です。
• ドイツでは「自律」の文化が根強く、各自が責任を持って行動します。
• この「規律を守る姿勢」が、仕事や生活の質を向上させているのです。
ドイツ流の働き方を取り入れるメリット
ドイツ人の「効率的な働き方」や「5Sの精神」は、以下のようなメリットをもたらします。
1. 生産性の向上
整理整頓された環境では、必要な情報や道具をすぐに取り出せるため、時間の無駄がなくなります。
2. ストレスの軽減
清潔な環境やルールのある職場では、混乱が減り、精神的な負担が軽くなります。
3. ワークライフバランスの実現
仕事の効率が上がることで、自由時間が増え、生活全体の満足度が向上します。
ドイツ人の働き方は、日本人にとっても多くの学びを与えてくれます。
「人生の半分は整理整頓」という考え方を取り入れ、5Sの習慣を仕事や生活に応用することで、より効率的で満足度の高い生活が実現できるはずです。
🤔 ちょっと気になった点
1. 日本の文化との違い
読んでいて感じたのは、「これ、日本でもできるの？」という疑問。日本では「個人よりチーム」「長時間労働は美徳」という文化がまだ根強く残っています。属人化を解消しようと言っても、現実には「この人にしかできない仕事」が多く存在しているのが現状です。
2. 働き方の柔軟性に欠ける部分も？
ドイツでは「決まった時間に終わらせる」「休暇は年初に決定する」というルールが徹底されていますが、逆に言うと柔軟性が欠ける可能性もあります。突発的な変更やイレギュラー対応が求められる日本の職場では、こうしたルールが逆にストレスになるかもしれません。
3. 完璧主義な面も垣間見える
この本を読むと、ドイツの働き方が完璧のように見えますが、「どれだけ効率を追求してもミスやズレはある」という指摘も。読者の感想にも「日本企業は世界でも細かい指摘をすることで有名」という意見がありましたが、ドイツのやり方が日本の現場に完全にフィットするかは疑問です。
📌 日本が学べること
とはいえ、ドイツの働き方には学ぶべきポイントがたくさんあります。特に以下の点は、日本でも取り入れられそうです：
• 仕組み化の徹底：業務が属人化しない体制づくり
• 段取り力の向上：事前に計画し、効率的に進める
• 自分の時間を大切にするマインド：働き過ぎを防ぐための意識改革
🧠 この本を読んで考えたこと
「ドイツの働き方は理想的だけど、日本で実現するには課題が多い」というのが正直な感想です。特に、仕組み化や効率化に対する意識を変えるには、時間がかかりそうだな～と感じました。
ただ、日本とドイツの良いところをミックスしたハイブリッドな働き方が実現できれば、もっと働きやすい社会になるかもしれませんね！
🎉 まとめ：完璧ではないけど、ヒントはたくさん
「ドイツ人のすごい働き方」は、日本とドイツの違いを知る上で非常に参考になる一冊です。すべてを取り入れるのは難しいかもしれませんが、「効率的に働く」「自分の時間を大切にする」という考え方は、今の日本にとって大きなヒントになると思います。
完璧ではないけれど、未来の働き方を考える上で非常に有意義な内容でした。それではまた、次回のレビューでお会いしましょう！バイバーイ！👋