こんにちは!フルタニです。
今回は山口周さん著『人生の経営戦略――自分の人生を自分で考えて生きるための戦略コンセプト20』をご紹介します。この本を一言で表すなら、「人生の舵取りをもっと戦略的にしよう!」という内容。まるで自分の人生を経営するかのように、目標設定から意思決定、学び方まで深掘りされています。
『人生の経営戦略』で学ぶ20の戦略コンセプト
「人生の経営戦略」とは?
「経営戦略」と聞くと、企業の話を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、この本は 「自分の人生」 に焦点を当てています。仕事やキャリアはもちろん、日常の意思決定にも使えるアイデアが詰まっているんです。
たとえば、こんな問いを考えたことはありませんか?
• 自分の目標って何だろう?
• どうすれば長期的に成長できるの?
• 失敗しないための選択肢って?
これらの問いに答えるのが、本書の20の戦略コンセプトです。
心に響く3つの戦略
本書の中で特に印象的だった戦略を3つ紹介します。
1. 「パーパス」——目標は明確かつ柔軟に
山口さんは、人生というゲームの「基本原理」を押さえる重要性を説きます。「何を目指すのか」というパーパス(目的)があいまいだと、努力の方向性を間違えるリスクが高まります。
「的外れなことに力を入れるのが最も罪深い。」
この言葉にはハッとさせられます。目標を明確にし、それが本当に自分のパーパスに合っているか見直す習慣が大切です。
2. 「絶対優位の戦略」——どちらに転んでも得をする選択を
人生には二者択一のような場面が頻繁に訪れます。本書では、「絶対優位の戦略」として、どちらに転んでもリターンが得られる選択肢を考えることが推奨されています。
たとえば、新しいスキルを学ぶ際、それが成功しなくても他の場面で応用できるかどうかを考えると良いでしょう。この発想は、不確実性の多い時代に特に有効です。
3. 「ベンチマーキング」——迷ったら真似てみる
学びの停滞を感じたとき、素直に他者のやり方を取り入れることが効果的だと山口さんは語ります。真似ることは、謙虚さを持つことでもあります。そして、そこから自分なりの解釈や工夫を加えることで独自性が生まれるのです。
戦略的な意思決定をするためのヒント
本書では、「選択と集中」よりも「保留と分散」が重要だとも説かれています。特に、リアル・オプションという考え方が興味深いポイントでした。
リアル・オプションとは、すぐに意思決定を下さず、状況が明確になるまで選択肢を保留する戦略のことです。不確実性が高い時代では、これが競争優位を生む鍵になります。
例えば:
• 新しいスキルを学びたいけど、どれが必要かわからない → とりあえず無料の入門講座を試す
• 転職を考えているけど、リスクが怖い → 副業で試してみる
このように、リスクを最小化しつつ柔軟に動くことが求められるのです。
「成長」と「ウェルビーイング」を両立する生き方
本書では、ただ努力するのではなく、「持続可能なウェルビーイング(幸福感)」を築くことが目標だとされています。リラックスしつつも成長を続ける状態をつくるには、自分のコンフォートゾーンを適度に超えた挑戦が必要です。
これは、ゲーム感覚で経験値を積むようなもの。失敗を恐れず、次のステージを楽しむことが大事です。
まとめ:人生をデザインする勇気を持とう
『人生の経営戦略――自分の人生を自分で考えて生きるための戦略コンセプト20』は、日常の小さな選択からキャリア全体までを戦略的に考えるヒントを与えてくれます。
僕もこの本を読んでから、自分の時間やエネルギーの使い方を見直すようになりました。結局、自分の人生を「自分で考える」ことが、一番の成長への近道なんだと実感しています。
皆さんも、この本を片手に、自分の人生の経営戦略を立ててみてはいかがでしょうか?