![](https://i0.wp.com/oiuy.net/wp-content/uploads/2019/09/img-909160407_640.jpg?resize=150%2C150&ssl=1)
二度目のブームを迎えたメタバース。前回のブームと何が違うかというとそれは「規模」です。
投下されるお金が桁違いで、夥しい企業が参入を予定しているといわれます。
![](https://i0.wp.com/iuyt.net/wp-content/uploads/2021/12/vlcsnap-2021-12-25-23h34m59s228.png?resize=640%2C360&ssl=1)
2021年にフェイスブックが社名を「メタバース」変え、全力を上げる方針を示しました。来年は実に290億ドルから340億ドル投資するといわれます。
メタバースに投資するならITか半導体か。
楽天証券のチーフアナリストのわかりやすすぎる解説をまとめました。
メタバースとは何か
メタバースとはインターネット上の仮想世界のことです。
転じてインターネット上の仮想空間サービスの通称としてメタバースという名前が広く使われるようになったわけです。
仮想空間に自分自身のアバター・分身を置き、そのアバターが経済活動や遊びなど様々な行動をする。また3Dゴーグルを装着することによって、VRやAR体験が可能なということです。
メタバースが関連する分野は、ビジネスや教育・研修、エンターテイメントなど様々な、現実社会をデジタルに置き換えることができる分野いうことになります。
課題もあります。
大規模なネットワークシステムの構築や継続的な投資も必要になります。
個人情報保護等のセキュリティも重要になります。
こんどの メタバースブーム は本物らしい
大きな転機が起きたのが2021年7月でした。
![セカンドライフ](https://i0.wp.com/image.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1603/06/mm_E36.jpg?w=728&ssl=1)
実はこのメタバースは10年以上前に「セカンドライフ」というアメリカの会社が作った仮想空間が先行事例でした。(セカンドライフというのは今もある)
2003年に運営開始。2008年ぐらいがピークで、一日当たりの接続人数が数万人。多い時には百万人以上でした。
2021年にフェイスブックが社名を「メタバース」に変え、全力を上げる方針を示しました。
8月に仮想オフィスサービス「Horizon Workrooms」を公開。
10月28日付で社名を「メタ・プラットフォームズ」に変ました。来年は実に290億ドルから340億ドル投資するということであります。
あのVRヘッドセット「Oculus Quest 2」(オキュラスクエスト2)もFacebookの商品です。
4万円を切る価格帯でパソコンなしでメタバース体験ができる破格の値段です。
![20220131212336](https://i0.wp.com/cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/t/tanazashi/20220131/20220131212336.jpg?w=728&ssl=1)
一気にシェアを広げ勝者総取りを狙うという戦略が透けて見えます。
マイクロソフトも2022年前半に自社のメタバースでTeamsが使えるようになるとしました。
前回のメタバスブームと今回のメタバースブームで何が違うかというと、
大きな違いは規模です。
フェイスブックはデイリーアクティブユーザー数がを億人単位で持っています。
その人達を全て収容するだけの巨大メタバース空間を構築しようとしています。
その構築費用は、2021年12月期から年間百億ドル以上を投じるとということです。
設備投資も莫大です。
この規模が、従来のメタバースと違うのです。
このメタバースの分野は、情報収集、会議、商談、電子商取引、設計、開発、教育・研修、ゲーム、音楽ライブ、映画、ドラマなど何でもできる訳ですが、実は重要な技術があります。
新しい技術が産業を変える
デジタルツインという技術です。
!["デジタルツインとは"](https://i0.wp.com/cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/a/aq-sb-01/20200917/20200917164055.png?w=728&ssl=1)
現実社会の建物や自動車、機械、半導体などの設計図をデジタル化して、仮想空間上に3D映像を映し出すわけです。
設計にかかわった技術者全員が仮想空間の中でいろんなシミュレーションをすることができる訳です。
この仕組みは工場運営や教育研修にも使えます。
遊びの世界とは全然違うかなりハードなビジネスの世界をその仮想空間上でそっくり
そのまま同じようにシミュレーションできるということですね、
デジタルツインで何が起きるかというと製造業に革命が起きるのです。
メタバースが招く勝者総取りのデストピア世界
従来のメタバースは遊びの分野であったということに対して、今回のメタバースは非常に規模が大きいのが特徴です。
投下する資金も巨額であるとということから、メタバースの動きがビジネスの非常に重要な部分やテクノロジーの重要な部分に直接響いてくる話になるわけです。
言葉の問題は、アバターが持つ通訳ソフトや翻訳ソフトが解消することになる。
すると言葉の壁、文化の壁が突破される、世界は一つになってしまう。
一つになると何が起こるかと言えばこれはもう弱肉強食であります。
大きい者や優れた者が勝つ。つまりアメリカの大手ITにとって、メタバースというのは世界展開する時に非常に良い世界になるとということです。
投資する時にここを押さえておきたいところであります。
日本でこの規模の投資を一社で単年度でできる会社はありません。
これまでのメタバスブームとは全然違う規模の話になっているということです。
もしフェイスブックメタプラットフォームズが順調にメタバースの事業を立ち上げるとということになりますと、例えば電子商取引ですと色んな設計ですとかゲームですとか、そういうものがどんどんメタプラットフォームズの世界に吸い込まれてしまうことになりかねないということになります。
まとめ
怖い話ですね。展開によっては今を時めくAmazonもメタバースの世界に飲み込まれてしまうかもしれないと感じました。
メタバース関連企業はかなり大きな広がりを持ってくることが予想されます。
中核となる企業を狙ってお金の動きが加速しそうです。