漫才過剰考察 レビュー:令和ロマン・髙比良くるまが語る競技漫才の奥深さ

どうも、フルタニです!

今回は、2023年のM-1グランプリを制した 令和ロマン のボケ担当、髙比良くるまさんによる著書 漫才過剰考察 をご紹介します!いやー、タイトルからして強いですね。「過剰」って何よ?気になりすぎるじゃないですか。

正直、僕も「漫才をここまで考えるの?」と半信半疑で読み始めましたが、気づいたらページをめくる手が止まらない!この本、お笑い好きならもちろん、M-1をもっと楽しみたい人や「何かを突き詰めたい!」という情熱を持っている人にも刺さる内容になっています。それでは、本の魅力を深掘りします!

『 漫才過剰考察 』レビュー:令和ロマン・髙比良くるまが語る競技漫才の奥深さ

🏆 競技漫才としてのM-1

『漫才過剰考察』で髙比良くるまさんが最も力を入れているのが、M-1を「競技」として分析する視点。漫才が単なるエンタメではなく、観客と審査員の両方を納得させる「勝負の場」として捉えられているんです。

M-1の決勝で求められるのは 2本のネタ。でも令和ロマンは、4~5本のネタを用意し、会場の空気や流れを見極めて最適なものを選ぶという戦略を取っています。これ、サッカーでいえば試合中に戦術を変えるようなものですよね。

しかもそのために、数年単位でネタを試行錯誤して仕上げていくというから驚きです。この話を読んで、「あの笑いの裏にはこんな膨大な努力があったのか!」と感動せざるを得ませんでした。

💡 「客観力」という視点

この本で特に興味深かったのが、「客観力」という言葉。髙比良さんは、漫才師として成功するためには、自分たちを徹底的に客観視する力が必要だと説いています。

「自分たちの漫才がどう見られているのか?」

「観客が求めているのは何か?」

「審査員にどう評価されるのか?」

これを分析する力が、競技漫才での勝敗を分ける鍵だというわけです。特に印象的だったのは、「M-1でウケるネタは寄席ではウケないこともある」という指摘。M-1の観客層や空間の特性を考慮してネタを作り込む必要があるんですね。まさにプロフェッショナル。

🎭 漫才の進化と観客の成熟

髙比良さんは、お笑いブーム以降の「観客の成熟」についても触れています。かつては単純に笑えるネタが評価されていたM-1ですが、今では「ひねり」や「構造」が求められるように。

これって、映画やドラマがどんどん複雑化していくのと似ている気がします。観客が求めるものが変われば、漫才も進化し続ける――これが令和ロマンが築き上げた新しいスタンダードなんですね。

✍️ 過剰考察の醍醐味

タイトルにもある「過剰考察」。読んでいて感じたのは、髙比良くるまさんの言語化能力の高さです。漫才という感覚的なものをここまで理論的に分解して説明できるのは圧巻。

ただし、正直なところ、内容が難解すぎて「ん?これどういうこと?」と首をかしげる部分もありました。でも、あとがきで「これはわざと過剰に書いている」と説明されて納得。漫才の複雑さを伝えるために、あえて「難解さ」を残したとのこと。なんという知的なトリック!

🤝 粗品さんとの対談

巻末には、霜降り明星の粗品さんとの対談が収録されています。これがまた面白い!ふたりとも、笑いに対する情熱が半端じゃないんです。

粗品さんとの掛け合いの中で、「M-1はどこまで競技として成立するのか?」や「芸人としての進化をどう捉えるか」といったテーマが語られます。これ、数年後には伝説的な対談として語り継がれそうな予感。

🚪 まとめ

著:令和ロマン・髙比良くるま
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漫才過剰考察 は、お笑い好きはもちろん、M-1ファンや自己啓発好きにも刺さる一冊です。

髙比良くるまさんの分析力と情熱にはただただ圧倒されました。これを読んだら、M-1や漫才を見る目がガラッと変わります。笑いの裏にある戦略と努力を知ると、令和ロマンの漫才がさらに楽しめること間違いなし!

漫才をもっと深く理解したい人、競技としてのM-1を知りたい人にぜひおすすめします!

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violet
元テレビ番組制作者。NHKでEテレやってました。窓際の時、筑波大映像制作講師を務めたことをきっかけに副業開始。雇止めされた66歳。動画制作者として撮影から完プロまでワンオペの映像制作を本格稼働しました。メタバースは完全素人。360度動画制作に強い興味を感じています。未来を信じ、感謝の気持ちを忘れないで生きていく。動画サイトもやってます。oiuy.net