野菜と自然が鍵！『最高の体調』が教える進化医学の生活術

こんにちは、フルタニのゆるっと読書ブログへようこそ！

今回は鈴木祐さん著 『最高の体調』 をご紹介します。健康本だと思いきや、メンタルや時間管理までカバーした、まさに「自己啓発」な一冊です。

正直、最初は「進化医学ってなんか怪しい…」と思っていたんですが、読み進めるうちに「え、これめっちゃ面白いじゃん！」と一気に引き込まれました。今日はその内容をわかりやすく、かつちょっと楽しく解説します！

「進化医学で最高の体調を目指す！『最高の体調』読んでみた」

鈴木祐さんは、膨大な科学的データを徹底的に調査し、それをわかりやすく実生活に落とし込むスキルで人気を博している方です。

彼の著作はどれも、科学的根拠に基づいた実践可能なアイデアが満載で、「やってみよう！」と思わせてくれるものばかり。

特にこの『最高の体調』は、進化医学という新しい視点を取り入れ、「現代人が抱える不調をどうすれば改善できるのか」を徹底的に掘り下げています。

現代人は「進化に逆らった生き物」？

まずこの本の根幹にあるのが「進化医学」という考え方。

内臓脂肪が「なんとなく不調」を引き起こす。
腸内環境が悪いと疲れやすくなる。
睡眠不足は炎症を激増させる。

これは「人間の体は長い進化の過程で狩猟採集時代に適応してきたのに、現代の生活習慣に無理やり合わせているから不調が起きるんだよ」という理論です。

• 高カロリー食に体が対応できていない

狩猟採集民時代、人間は「食べられるときに食べる」生活をしていました。でも今は常に高カロリーな食べ物が手に入ります。その結果、肥満や内臓脂肪が「なんとなく不調」を引き起こす原因に。

• 自然と触れ合わない生活がストレスを増加させる

昔は常に自然の中で過ごしていたのに、現代人はコンクリートジャングルで生活することに慣れてしまいました。自然との断絶が、心身の不調を招いているのです。

鈴木さんは、こうした進化医学の視点を分かりやすく解説し、「現代社会でどう取り入れるべきか」を具体的に提案してくれます。

『最高の体調』で実践すべき3つのポイント

鈴木さんの提案するメソッドの中には「進化に逆らった生活」から抜け出すためのヒントがたくさんあります。その中でも特に実践しやすいポイントを紹介！

腸内環境を整える食生活

腸内環境は、体調を左右する重要な鍵。本書では以下のような食材を積極的に取り入れることを推奨しています：

• 食物繊維：野菜や果物、全粒穀物をたっぷり取る。

• 発酵食品：ヨーグルトや味噌、納豆など。

一方で以下は避けるべき：

• 高脂肪・低食物繊維の加工食品

• 精製糖を多く含むお菓子

自然と触れ合う時間を作る

「自然との断絶がストレスを引き起こす」という進化医学の視点に基づき、本書では自然と触れ合う時間を増やすことが推奨されています。

ポイントは、必ずしも「本物の自然」でなくてもよいということ。観葉植物や自然音の録音でもリラックス効果は得られるとか！もちろん、森や公園を散歩するのがベストですが、「疑似自然」も十分な効果があるそうです。

デジタルデトックスで「注意」を守る

本書で特に面白かったのが、進化医学を取り入れた「時間管理」について。現代人の体調に大きな影響をあたえる「デジタルなもの」を見直そうという「デジタルデトックス」という提案です。

狩猟採集民の1週間の労働時間は12時間程度で、それ以外はコミュニケーションや遊びに充てられていたとか。

一方、現代人は…仕事に追われ、SNSやスマホに時間を奪われる日々。これでは疲れが取れるわけがない！というわけで、本書では「休む時間をしっかり確保する」ことの重要性が語られています。

具体的には：

スマホの通知をオフにする。
1日の終わりに「偽の自然」でリラックスする。
週に1日は徹底的に休む「サバティカルデイ」を設ける。

「偽の自然」とは、 実際の自然ではないが、自然に近い要素や雰囲気を人工的に再現したもの のことを指します。具体的には以下のようなものが挙げられます。

サバティカルデイとは、日常の仕事や義務から意識的に離れて、自分自身のリフレッシュや創造的な活動、自己成長に専念するための日を指します。もともとは「サバティカル（Sabbatical）」という長期休暇の概念に由来しますが、これをもっと手軽に、日常生活に取り入れる形で設けた「特別な1日」といえます。

サバティカルデイは1日単位で設けるため、取り組みやすいのが特徴です。これを定期的に取り入れることで、心身ともに健康を保ち、仕事や生活のパフォーマンスを向上させることが期待できます。

これらを実践するだけで、疲労感やストレスが軽減され、メンタルが整いやすくなるそうです。