人生の壁 を読んでみた!人生の「面倒」との向き合い方

こんにちは、フルタニです!

今回は、養老孟司さんの著書『人生の壁』を取り上げます。この本は、人生に立ちはだかる「壁」との向き合い方を考えさせられる一冊です。なんていうか、すごい深いんですよ。

「人生は面倒」だなんて、ちょっと乱暴に聞こえるかもしれませんが、この言葉が妙にしっくりくる。僕自身も、これを読んで「ああ、人生ってそういうもんなんだな」と、少し腹をくくる気持ちになれました。

では、そんな『人生の壁』について、僕なりの視点で深掘りしていきます!

『 人生の壁 』を読んでみた!人生の「面倒」との向き合い方

「人生は面倒」を受け入れる

養老さんが本書で語る核心部分のひとつが、「人生は面倒である」ということ。ここだけ聞くと「いやいや、そんなの当たり前じゃないか」と思うかもしれません。でも、ちょっと待ってください。この言葉が示すのは、面倒なことを避けるのではなく、「面倒を背負う覚悟」が必要だという話なんです。

養老さんはこう書いています。

面倒を避けても、結局その後の人生で面倒が降りかかってくる

つまり、面倒ごとから逃げても、逃げ切れるわけじゃない。むしろ、避けたつもりが後から大きなツケとなって返ってくる。だからこそ、目の前の面倒を背負うことでしか、本当の意味での人生の充実感は得られない。

これ、僕的には結構刺さりました。たとえば、僕も動画制作やブログを続けている中で、目の前の課題やトラブルを避けたいと思うことがあります。でも、避けてばかりだと、あとからもっと面倒くさい事態になってしまうことって多いんですよね。

「家」という居場所の大切さ

本書では、「家」の存在についても語られています。ここで言う「家」とは、単なる住まいではなく、自分が背負うべき責任や帰るべき場所、そしてコミュニティを指しているように思います。

映画アンタッチャブルで元警官役のショーンコネリーが「警官の心得第一条を教えてやろう。警官の仕事は手柄を立てる事ではなく【毎日生きて無事に家に帰ること】。以上、講義終わり」という名台詞を語っていましたが、あれににたイメージです。

養老さんは、一人で気楽に生きることの危うさにも触れています。要領よく面倒を避けたり、無責任に生きていると、結局あとで人生の大きな壁にぶつかる。その壁を乗り越えるためには、「家」のような自分を支えてくれる基盤が重要だというわけです。

僕も、家族や仲間といった存在に何度も救われました。「一人で気楽に」という生き方が魅力的に思える瞬間もありますが、それはある意味で逃避でもある。自分が帰る場所を持つことで、面倒ごとに向き合う勇気が湧いてくる気がします。

養老さんの信念:歴史が遺した「知恵」を信じる

養老さんが信じるのは、特定の宗教や思想ではなく、歴史が遺してきた事物や知恵です。

例えば、夏目漱石や鴨長明のような文学者の言葉に触れることで、人間が抱える普遍的な悩みに対するヒントが見えてくると述べています。

特に印象的だったのは、「金持ち喧嘩せず」の話。金銭的な豊かさよりも、精神の豊かさが上回る瞬間について語られている部分です。この考え方は、ラクダが針の穴を通り抜けられないのと同じように、簡単には手に入らない価値を象徴しているのでしょう。

僕自身、読書や昔の作品に触れることで「なるほど、こういう考え方もあるのか」と気づくことがあります。それはまさに「歴史が遺した知恵」を借りている瞬間なんですよね。

まとめ:自分を動かす「軸」を持とう

人生の壁』を読んで感じたのは、「何かを背負う覚悟」と「自分を支える軸」の重要性です。

僕たちは、面倒を避けることで短期的な楽を求めがちですが、結局それでは何も得られない。本書を通じて、面倒と向き合い、責任を背負うことで得られる充実感の大切さを学びました。

また、自分を支える「軸」をどこに置くかも重要です。それが家族であったり、仲間であったり、過去の偉人たちの言葉だったり。何かしらの拠り所を持つことで、人生の壁に立ち向かう勇気が湧いてくるのだと思います。

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violet
元テレビ番組制作者。NHKでEテレやってました。窓際の時、筑波大映像制作講師を務めたことをきっかけに副業開始。雇止めされた66歳。動画制作者として撮影から完プロまでワンオペの映像制作を本格稼働しました。メタバースは完全素人。360度動画制作に強い興味を感じています。未来を信じ、感謝の気持ちを忘れないで生きていく。動画サイトもやってます。oiuy.net