みなさん、こんにちは!フルタニです。今回は、二階堂重人さんの新刊 『株スキャルピングで毎日を給料日にする!』 をご紹介します。
投資といえば、長期運用や高配当株を思い浮かべる方も多いと思いますが、今回のテーマは真逆のスタイル、「スキャルピング」。
この本は、 「短期トレードで毎日を給料日に変えたい!」 と思う人向けの指南書。僕は高配当株の長期保有が方針なので参考資料として読みました。しかし、内容を読んでみると、「トレーダーのものの考え方や投資の知恵がヒントになるぞ!」と感じたので、ポイントをわかりやすくまとめました。
株スキャルピング で毎日を「給料日」にする方法とは?
二階堂重人 ( ニカイドウ シゲト )さんは1959年、埼玉県生まれ。専業トレーダー。
テクニカル分析を駆使したデイトレードやスイングトレードが中心。株、FXの双方で驚異の勝率を叩き出している。二階堂重人【公式サイト】 –
公式サイトに『株デイトレ・スキャルピングの練習方法』の記事を掲載しました。
— 二階堂重人 (@shigeto_nikaido) February 22, 2023
興味がある方は読んでみてください。https://t.co/ykcb3n35jl
1. スキャルピングって何?デイトレードとの違い
まず、スキャルピングとデイトレードの違い。
スキャルピングとは、 「ほんのわずかな値幅」を狙って、短時間で売買を繰り返す手法 のことです。デイトレードが1日単位で取引するのに対し、スキャルピングは数秒から数分で取引を完結させるスタイル。
たとえば、株価が 1円上がった瞬間に売る 、というようなイメージですね。「それで儲かるの?」と思うかもしれませんが、これがスキャルピングの醍醐味。少額でも取引回数を増やして利益を積み上げるのがポイントなんです。
2. スキャルピングの魅力とデメリット
本書では、スキャルピングのメリットとデメリットについても詳しく解説されています。
メリット
- 毎日が給料日になる可能性 :利益をすぐに実感できる!
- 柔軟な時間管理 :短時間で取引を終えられるため、生活に合わせやすい。
- 小さな資金でも始められる :最初は「100株トレード」で練習が可能。
デメリット
- 集中力が必要 :相場をずっと見続ける必要がある。
- 高いリスク :利益を得る技術がないと、資金が一気に減ることも…。
スキャルピングは技術と経験が求められるトレードスタイルなので、 「練習」 が大事。最初は無理せず、小さな取引で慣れるのが鉄則ですね。
3. スキャルピングの「必須アイテム」
この本では、スキャルピングに必要なツールや準備についても具体的に書かれています。
必要なツール
- チャート分析ツール :株価の動きをリアルタイムで把握するためのもの。
- 板情報 :「売り」と「買い」の状況を細かく見るためのツール。
- 高速発注システム :一瞬で注文を出すためのツールが必須!
たとえば、松井証券の『ネットストック・ハイスピード』などが紹介されており、初心者にもわかりやすく使い方が解説されています。
4. 株スキャルピング成功の秘訣
スキャルピングを成功させるには、「タイミング」と「リスク管理」が肝心です。本書で特に重要とされていたポイントをいくつかピックアップ!
① エントリータイミング
• 「根拠のある場所」で入る :価格が反発しやすいラインで買う。
• 「含み益が出そうな瞬間」を狙う :入った瞬間に利益が出るのが理想!
② ロスカットの徹底
• 反射的にロスカットする :損失が広がる前に素早く撤退。
• 練習あるのみ :ロスカットはスキルなので、とにかく経験を積むことが大事。
③ 銘柄選び
• 値動きの大きい銘柄を選ぶ :騰落率ランキングや寄り前気配値ランキングを活用。
• 初心者は「上昇傾向」の銘柄を狙う :リスクを抑えつつ練習するために最適。
5. 「スキャルピングを学ぶ意義」とは?
スキャルピングは短期トレードなので、長期投資家には関係ないように思えるかもしれません。でも本書を読んで、「知っておくだけで投資の視野が広がる」と感じました。
たとえば、普段高配当株に投資している人でも、相場の動きや板情報の見方を学ぶことで、買い増しや利益確定のタイミングが上手くなるはず。僕も三桁程度の銘柄を売り買いすることで市場の動きに自分の心理状態を「100株トレード」で少しずつ練習してみようと思います!
この本が役立ちそうなのは
- 株取引の用語や知識を身に付けたい投資初心者
- 相場感覚や銘柄選びを学びたい長期投資家
堅実な投資を呼びかける本の割に、短期トレードの技術をおさらいする本はあまり見かけません。なので次のような人には役に立ちそうです。
6. 注意したい点
短期トレード(スキャルピングやデイトレード)は、利益を短期間で得られる可能性がある一方で、いくつかのデメリットが伴います。以下に代表的なデメリットをまとめました。
1. 心理的ストレスが大きい
• 常に相場を監視する必要がある
相場の動きは予測できないため、取引時間中は画面に張り付いていなければなりません。
短期トレードでは、わずかな値動きが利益や損失に直結するため、常に緊張感があります。
• メンタルの負担
利益が続くと過信し、損失が続くと焦りや恐怖で冷静な判断ができなくなる場合があります。
2. 時間的拘束が強い
• 短期トレードでは、取引時間中に常に市場の動きをチェックする必要があり、 他の仕事やプライベートの時間を犠牲にしがち 。
• 特に相場が活発に動く朝や昼の時間帯は、他の活動を制限されることが多いです。
3. コストがかさむ
• 取引手数料やスプレッドが積み重なる
短期間で何度も売買を繰り返すため、手数料やスプレッド(売買価格の差)が大きな負担となります。
1回の取引では少額でも、積み重ねると利益を圧迫することがあります。
• 高速ツールの利用コスト
スキャルピングでは高性能なトレードツールが必須ですが、それに伴う月額料金などのコストがかかる場合があります。
4. リスクが高い
• 損失が膨らみやすい
短期トレードでは、急な相場変動に対応できず、 損失を大きく抱える可能性 があります。
特に初心者は、ロスカット(損失確定)のタイミングを見誤ることが多いです。
• 資金を一気に失う可能性
レバレッジを使う場合、 利益だけでなく損失も拡大 するため、一度のミスで資金を失うリスクがあります。
5. 学習コストが高い
• 膨大な知識と経験が必要
短期トレードで安定的に利益を上げるには、相場の動きやテクニカル分析、心理的対処法など、多くの知識が必要です。
• 練習のための時間と資金が必要
実践を通じて技術を磨く必要がありますが、失敗することも多いため、練習中に資金を失うリスクがあります。
6. 健康面への影響
シニアにとってはこの「健康への影響」は無視できないデメリットです。
• 身体への負担
長時間画面を見続けるため、目や首、肩などに負担がかかります。
不規則な生活や睡眠不足になりがちで、健康を損なうリスクもあります。
• 精神的な疲労
トレード中の集中力や緊張感が続くことで、精神的な疲労が蓄積します。
7. 感情に振り回されやすい
• 短期トレードは感情的な判断が増えやすく、冷静さを欠いた取引で損失を拡大するリスクがあります。
例:損失を取り戻そうと無理な取引をする「リベンジトレード」や、利益が出た直後にさらに利益を狙ってしまう「過剰トレード」。
8. 長期的な安定性が低い
• 短期トレードの利益は、 一時的で不安定な場合が多い です。
• 安定した収入源として確立するのが難しく、運や市場環境に大きく左右されます。
短期トレードはリターンを得るチャンスが多い反面、 時間的・精神的コストやリスク が非常に高い投資方法です。特に初心者がいきなり始めると、大きな損失を抱える可能性があるため、無理をせず学びながら慎重に進めることが重要です。
二階堂重人さんの丁寧な解説と実例が豊富なので、これからスキャルピングを始めたい人はデメリットを理解した上でチャレンジするといいと思います。
まとめ
『株スキャルピングで毎日を給料日にする!』は、 「トレードスキルを高めたい!」 と思う人のヒントになる一冊です。スキャルピング特有のテクニックだけでなく、投資の基礎を固めるヒントも満載。
スキャルピングを通じて、投資の新しい一面を学んでみませんか?
ぜひ読んでみてくださいね!
それではまた!