イシューからはじめよ[改訂版]知的生産の『シンプルな本質』 を読んでみた

こんにちは!フルタニです。

今日は、ビジネスパーソンやクリエイターに限らず、「もっと効率よく考えたい!」というすべての人におすすめの本をご紹介します。安宅和人さんの イシューからはじめよ[改訂版]――知的生産の「シンプルな本質」 です!

「イシューって何?」と思ったそこのあなた、僕も最初はそうでした。でも、この本を読んで「イシュー」を意識するだけで、日々の仕事や生活がガラリと変わることに気づきました。さっそくそのエッセンスをシェアしていきます!

「 イシューからはじめよ [改訂版]――知的生産の『シンプルな本質』」安宅和人 著

イシューとは何か?「課題」の本質を理解する

「イシュー」という言葉、普段はあまり聞きなれないですよね。でも、この本を読めば、仕事や人生の「質」を劇的に向上させる重要な概念だと気づきます。

イシューとは単なる「問題」や「課題」ではなく、「解くべき価値のある本質的な問い」を指します。例えば、こんな状況を思い浮かべてみてください:

  • 毎日忙しいのに、達成感がない
  • やることが多すぎて、何から手を付ければいいかわからない

これ、全部「イシュー」が見えていない状態なんです。何かを始める前に「これ、本当に取り組むべき課題なの?」と考えることが大切だというわけです。これが 「イシュー思考」 の基本です。

なぜイシューを明確にすることが重要なのか?

イシューを定義することのメリットは大きいです。なぜなら、人間のリソースは限られているから。無駄な問題に時間を割くのではなく、本当に価値のある課題にエネルギーを注ぐことが大事です。

安宅さんは「問題の本質を掴むことこそ、知的生産活動の鍵」と述べています。この言葉、めちゃくちゃ刺さりますよね。僕自身も、動画制作や企画をする中で、この考え方を取り入れるようにしています。

「イシューからはじめる」ためのステップ解説

ステップ1:課題の本質を見極める「So What?」の重要性

本書で繰り返し出てくるキーワードが、「So What?」です。「だからどうだっていうんだ」この問いを繰り返すことで、課題の核心に迫ることができます。

例えば、以下のように自問自答してみましょう:

  • この課題を解くと、どんな価値があるのか?
  • 本当にこの問題を解く必要があるのか?

このプロセスを経ると、解くべき課題が自然と絞り込まれていきます。

たとえば:

  • 「売上が落ちている」→ So what?
  • 「利益率が下がっているのが原因だ」→ So what?
  • 「広告費が増えたのが主な理由だ」→ So what?
  • 「広告の投資効率を上げる方法を見つける必要がある!」(イシュー発見!)

こうやって、何度も「So what?」を繰り返すことで、問題の本質=イシューにたどり着くことができます。

僕も、新しい動画企画を考える際に、「視聴者にとって価値があるか?」を何度も問い直します。このプロセスがあるからこそ、視聴者の気持ちになることができて、視聴者が注目する動画に近づけることができるようになります。その結果、視聴回数が伸びる動画につながるのです。

ステップ2:一次情報に触れることの重要性

課題解決に取り組む際、著者が最も強調しているのが「一次情報」の重要性です。一次情報とは、自ら体験し、観察した情報のことです。

  • 一次情報:自分で直接得た情報(データ、観察、インタビューなど)。
  • 二次情報:他人がまとめた情報(レポート、本、記事など)。

例えば、製品レビュー動画を作るとき。実際に商品を触り、使い倒してから内容をまとめるとリアリティのある動画を作ることができます。なぜかというと、実際に使ってみると利用者ごとに異なる視点が得られるからです。

これが一次情報に触れるということ。聞きかじりの情報ではなく、自分で得たデータに基づいて考えることが信頼感につながります。

ステップ3:無駄な課題を捨てる勇気

本書で特に印象的だったのが、「解けない課題は捨てろ」という考え方です。これは、限られた時間やエネルギーを本当に価値のある課題に集中させるために、解決が困難だったり、解決しても価値が低い課題に固執しないようにするという意味です。

  • タスクやプロジェクトのリストを見直し、「重要性」と「実現可能性」の高いものから取り組む。
  • 「自分が達成したい目標にとって、この課題を解くことはどれほど重要か?」と考える。
  • 一度捨てた課題でも、状況が変われば再び取り組む価値が出る場合もあります。そのため、捨てた課題を完全に忘れるのではなく、定期的に見直す仕組みを作る。

この考え方を取り入れると、「本当に価値がある選択肢」に集中できるようになります。僕自身も、進行中のプロジェクトを見直して、価値の低いものは潔く手放すようにしています。

知的生産の質を高めるためのコツ

「考える」と「悩む」は違う

本書で特に共感したのが、「考えることは重要だが、悩むのは無駄」という指摘です。この違いを明確に理解するだけで、頭の中がスッキリします。

  • 考える:イシューを解決するための具体的なアプローチ
  • 悩む:不安や迷いに時間を使う

「悩む」とは、答えが出ない問題にぐるぐると思考を巡らせること。「考える」とは、明確なイシューに基づいて論理的に進めること。これを意識するだけで、時間の使い方が大きく変わります。

僕も昔は、動画編集中に細かいところで延々と悩むことがありました。でも、「完璧を目指すよりも、視聴者にとって価値があることに集中する」と考えを切り替えることで、作業スピードが格段に上がりました。

実践するためのポイント

1. 優先順位を明確にする

タスクやプロジェクトのリストを見直し、「重要性」と「実現可能性」の高いものから取り組む。

2. 目標を基準に判断する

「自分が達成したい目標にとって、この課題を解くことはどれほど重要か?」と考える。

3. 継続的に見直す

一度捨てた課題でも、状況が変われば再び取り組む価値が出る場合もあります。そのため、捨てた課題を完全に忘れるのではなく、定期的に見直す仕組みを作ると良いでしょう。

無駄を削ぎ落とす「断捨離思考」

「やるべきこと」に集中するためには、「やらないこと」を明確にする必要があります。本書では、これを「課題の断捨離」として紹介しています。

僕たちは、つい何でも完璧にやろうとしてしまいがちですが、本当に重要なことだけに集中するのが成功の鍵です。

『イシューからはじめよ』から学ぶ実践例

僕自身、この本を読んでから、「イシュー思考」を実生活に取り入れています。たとえば、動画を企画する際以下のような確認をします:

  • この動画で視聴者に何を伝えたいのか?
  • このテーマは、視聴者にとって価値があるのか?

こうした質問を繰り返すことで、余計な企画を省き、本当に価値のある動画だけを作れるようになりました。

読了後の感想と今後の活用方法

『イシューからはじめよ』は、単なる「読むだけの本」ではありません。読んでからがスタートです。実践してみたい人は次のような心がけをしてみてください:

  1. 解くべき課題をリストアップする
  2. 「So What?」を繰り返して、本当に重要な課題を選ぶ
  3. 価値の低い課題を潔く捨てる(優先順位を決める)

僕も、この本で学んだことを日々の仕事や生活で実践し続けています。

まとめ:『イシューからはじめよ』を人生にどう活かすか?

最後に、この本の核心をもう一度おさらいしましょう。『イシューからはじめよ』は、次の3つのポイントを教えてくれる本です:

  • 本当に解くべき課題を見極める力
  • 一次情報に基づいた論理的思考法
  • 無駄を省き、価値ある課題に集中する方法

イシューからはじめよ[改訂版]――知的生産の「シンプルな本質」は、ただのビジネス書ではありません。「どう生きるか」や「どう時間を使うか」にも通じる、人生の指南書と言える一冊です。気になった方はぜひ手に取ってみてください!それではまた次回のブログでお会いしましょう~!

ABOUT US
violet
元テレビ番組制作者。NHKでEテレやってました。窓際の時、筑波大映像制作講師を務めたことをきっかけに副業開始。雇止めされた66歳。動画制作者として撮影から完プロまでワンオペの映像制作を本格稼働しました。メタバースは完全素人。360度動画制作に強い興味を感じています。未来を信じ、感謝の気持ちを忘れないで生きていく。動画サイトもやってます。oiuy.net